理系博士の人生

研究よりも組織論や理系教育に興味がある体育会系工学博士のおぼえがき

理系男子は必読 根性に逃げるな!『イシューから始めよ』安宅知人

おはようございます。

gobostonです。

 

研究者は一読してほしいこの一冊です。

 

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

 

 

「根性に逃げるな」

このメッセージは心にズシンときました。 

スティーブジョブスも言っているように、好きな事をやるには人生は短すぎるのです。

 

この本の意図も概ね同じです。

「やりたいことリスト」から「本当にやるべきこと」を選ぶ事がもっとも重要であるということです。

 

大学の研究では時間があるので、やりたい事の多くはやることができると思います。

しかし、会社ではそうはいきません。与えられた時間のなかでいかに良い成果を出すかが求められます。無駄な事はやるべきではないのです。ざっくり言うと費用対効果の高い仕事は何かを教えてくれます。

・緊急かどうか。

・重要な仕事かどうか。

この本では「緊急ではないが、重要な仕事を優先すべき」と述べています。

 

研究者という性格だからか「面白そう」と思うと費用対効果が低くても研究してしまう、調べてしまうという事が多々ありました。この本を読んでからだいぶ効率的になってきたかなと思います。

 

企業の研究者は短い時間で最大の成果を得る事が求められます。時間をかければいいものができるのは当たり前なのです。

実はこれ、みんな知っている事なのですが、実行している人は少ない(周りで言う人はいるけど、真剣に取り組んでいる人はいないです。)

だからこういう優先順位を正しく立てられる人は文句なしに優秀なのです。

 

根性から脱しましょう。

 

以下メモ

・一時情報を掴むこと。他人からの話には嘘(間違い)があるから注意。

・難しいのは掴んだ情報を自分なりに感じること。

・一次情報を死守すること。

 

・イシューの見極めから全てが始まる。

・何のために答えを出す必要があるのか。

・そのために何を明らかにする必要があるのか。

 

・相談する相手を持つこと。

・仕事の経験が浅い段階では、このイシューの見極めを一人でやることはお勧めできない。

・これを検証すればすごい!という愛でははいくらでも出るだろうが、それが本当に受け手にとってもインパクトがあるのか判断できない。判断できても実際に説得力のある形で検証できる手段を持っていなければ意味がない。

・イシューの見極めには、

1.実際にインパクトがあるか。

2.説得力ある形で検証できるか。

3.想定する受け手にそれを伝えられるか。

という判断が必要となる。ここにはある程度の経験と見立てる力が必要。

こういう相談には直接的な経験のある人、知恵のある人に聞く。

論文読んで、この人だ!という人がいれば直接面談を申し込むのも良い。

 

仮説を立てる。

こんな感じのことを決めないとねといったテーマの整理程度で止めてしまう人が多いが、これでは不足。検討開始してからイシューとは何かと考えてしまう。これではいくら時間があっても足りない。これを避けるために強引にでも具体的な仮説を立てる。

やってみないとわからないとは決して言わない。

仮説を立てることで答えを出しうるイシューとなる。

まずは言葉にする。言葉にするということはイシューの見極めと仮説の立て方が甘い。最終的に何を言わんとしているのかをどれだけ落とし込めているかわかる。

 

言葉にすると行き詰まる部分こそ、イシューとして詰まっていない部分。

 

良いイシューの3条件

・本質的な選択肢である。

 答えが出るとそこから先の検討方向性に大きく影響を与えるもの

・深い仮説がある。

 普通はここまでスタンスを取るのかというところまで踏み込む。

・答えが出せる。

 

情報を集めすぎない。急に飽和する

知りすぎると自分の意見がなくなる。

数字を入れる。

 

以上

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