理系博士の人生

研究よりも組織論や理系教育に興味がある体育会系工学博士のおぼえがき

久しぶりに書いた。ブログは論文だ!(査読前・初稿)

ちゃんと纏まってからじゃ無いとブログは書けないと思って生煮え状態の下書きばかりになっていたのですが、この現象は論文と同じだと気づきました。

論文を書いたことの無い学生さんの読者もいる可能性もあるので(0であることは証明できないよね)説明します。

 

以下、研究者が論文を書いて投稿する話

 僕ら研究者は誰もやっていないことを研究していますが、結果が出ると論文を書きます。(論文になる結果が出たから書くというケースもあります。)

私の専門のレーザ加工系の場合、多くは海外論文誌に投稿しますが、その論文誌にもランクがあります。漫画で言うと歴史ある週刊少年ジャンプに掲載されるか、マガジンか、サンデーか、はたまた最近出てきたweb系の漫画誌もありますね。研究論文誌にはIF(インパクトファクター)と言う定量的な数字があります。異分野との比較は出来ないのですが、まぁ大体どの雑誌に掲載されたら凄いか、みたいなもんです。「お前レベル82の雑誌に載ったのかよ!俺はレベル18だぜ」みたいな。(本当はもっと色々あるよ、優しい目で見てね。)

だから研究者はIFの高い論文誌に投稿したいのですが、論文を投稿すると「査読」と言う審査があります。実験をする研究者では論文は月1とかでは出せないので、1個の論文をどれだけ高い雑誌に掲載させるかは重要です。

 で、冒頭の話に戻ります。なので研究者は論文を書き始めると、もう少し新しいデータを足せばもう1レベルIFの高い論文誌に投稿出来るかもと考えてしまい、延々と修正・かき続けてしまうことがあるのです。ブログも同じだなと思ったよと言うことです。おしまい。

 

論文をどう書くかと言うのは研究者によって考えが色々あります。レベル80を2年に1回出す人、レベル20を2年に6回出す人。今企業で働いてみると、後者の論文の方がありがたいということが最近わかってきました。論文は掲載することが目的ではなくて、読んでもらうことがまず大事で、そして引用してもらってナンボだと僕は思います。つまり、投稿した論文誌より、どれだけ多く引用されたかの方が大事です。どれだけ引用されたかの指標で研究者ごとにH-indexと言う数字も出てます。しかし、論文誌のレベルを表すIFは引用回数で決まる数字なので、実際にはほぼ同義です。IFの低い論文誌に出しても沢山引用されるのであればいいなとは思います。

 

ブログのこと書くつもりでしたが、論文のことの話になりました。

しばらくはこう言う感じで色々書き殴って、未来の自分に査読してもらってよりよくしていくことにします。

 

では

 

 

 

 

 

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