理系博士の人生

研究よりも組織論や理系教育に興味がある体育会系工学博士のおぼえがき

並列に仕事するのは無理です。

勤続5年を超えてくると研究テーマのリーダー(言っても3人で1つのテーマとかの小規模とか)をやるようになるんですよ。

で、テーマリーダーになるとやる仕事が増えてくるんですよ。

自分の担当分を進めながら、ほかの2人の進捗やディスカッションを手伝います。まずこのディスカッションの負担は

チームメンバーのレベルにより全然違います。リーダー的に嬉しいメンバーは、事業部の背景を考えながら研究課題をスケジュール通り進めてくれる人ですね。

それを正しいロジックで教えてくれる人ですかね。分かりやすさというよりロジックが大事ですね。(もちろん自分はそんなメンバーではないのですが)

無茶苦茶な人だと、どういう仮説を立てて、どういう実験をして、なんて考えませんし、実験結果もちゃんと自分なりにディスカッションしません。

この辺、優秀(普通の人)な人が多いかどうかで全然違う。。。採用活動大事。。。

 

で、テーマ全体を把握しつつ、今進めているテーマをどう発展させていくかを考えます。研究所は事業部から課題とお金をもらって研究をするんですが、

事業部が明確なビジョンがあって、事業部の担当者も同じビジョンを持っていれば、楽チンです。何も考えなくても課題が出てくるので、

どう解決すればいいかを示せればテーマになります。

 

そうじゃないテーマの方が多いです、お前ら提案してこいやという方もおりますし、その場合は研究者が事業部の市場調査して未来はこうなるからこういう研究しましょうって提案もします。(事業部の製品展開のスケジュールくらい見せてくれよって思いますよ、そこ隠す必要あるか?みたいな)

 

後者の方が多いです。日本大企業は人件費が高いので事業部が社内研究所に委託するのは結構費用がかかるんですよ。だから研究所がプッシュしないと研究テーマは始まらないです。

研究テーマを考えてお金を取ってくる人が偉いのは企業も大学の先生も一緒です。企業においてはもちろん成功することも大事ですが、研究テーマを始めた人が研究を完了させる人とは限らないので、基本的にはテーマを立てる人が有能な人と見られます。

 

で、一番何が言いたかったかというと、1つのテーマリーダーをやるなら別にさほど問題はないんです。2つのテーマでもまぁ問題ないんですよ。2つの事業部の研究テーマを持つとかなりきついです。事業部の背景を把握しながら研究を進めるので脳みそのもともと少ないメモリを消費したまま仕事するのです(無理です)。

 

今はまさにそんな感じできついです。一番やっちゃいけないのは2つやろうとしてどっちもできないケースなので、優秀な人にサブに入ってもらうことで自分の負担を減らしてい供養に頑張っています。

 

 

 

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