理系博士の人生

研究よりも組織論や理系教育に興味がある体育会系工学博士のおぼえがき

会社と大学の研究の雑談

こんにちはgobostonです。

会社で感じたことについて書きます。

 

自分は大学院を博士課程まで進学し、いまはとある大手企業の研究所で研究をしています。

企業の中には事業部の中にある研究所と、独立した研究所があります。僕がいるのは後者です。

独立した研究所は事業部とは切り離されていいます。ですので、例えばキヤノンは、カメラを作っている一方で、医療機器も作っています。事業部の中にある研究所では、カメラ事業であれば、カメラに関係した技術の研究しかしません。医療機器の事業部ではまた同じことです。

 

一方で、独立した研究所は、製品に関する技術というよりは、キヤノンであれば、超音波技術、センサー設計技術、画像処理技術といったように、全社に関係する技術を研究します。

 

僕がいる研究所では専門分野別に40人くらいの部があって、課長や部長がいるような感じです。

平均年齢は40歳くらいかと思います、かなり高齢化している感じです。

 

その中で僕はまだまだ若手に入るのですが、この40代以上のベテラン勢にかなり不満を感じています。

研究所の多くは(大学の研究も同じようなものだけれど)、研究資金を各事業部からお金をもらい、委託研究をしていると思います。そのお金がいわば自分たちの研究費や人件費となるわけです。僕ら独立した研究所の人たちは企業に貢献する技術を日々開発するために、事業部に営業し、お金を取ってきます。でないとこの研究所の存在意義がないからです。

 

企業の研究者目線ですが、大学の研究より、研究費を取ってくるのは厳しいなと思います。大学では、准教授や教授になれば、研究費を取ってこなくてもお給料は支払われますよね。大学は教育という観点もあるので(授業してますし)直接比較はできませんが。

 

日本の企業(製造業)は30代中盤まで驚くほど給料は少ないですが、40代以上はおかしなくらい沢山お給料を貰っています。成果を出す、出さないにしろ。なので、当人たちは若手に自分たちのお給料がいくらか隠します。話を聴くと、「こんなに貰ってるなら働けよ」と思われるからだそうです(n=1)。

 

この後をうまくまとめられないので、とりえずここまで。

(結局は会社で研究して、今40代の人は今の20代から30代前半の人たちと比べて何ができるのよ?

という事を問いたいのです。給与は2倍くらいもらうようになり、10倍効率的になったのか?外からばんばんお金を取ってきているのか?成果を出すチームを作っているのか?成果を出す人間を育てているのか?)

では

google-site-verification: google84974fe837e8b716.html