理系博士の人生

研究よりも組織論や理系教育に興味がある体育会系工学博士のおぼえがき

仕事の生産性はドイツ人に学べ!!

 こんにちは

gobostonです。

 
私は企業で生産技術の研究開発をしています。生産技術というのは、物を工場で作るときの生産性をあげる技術です。生産性をあげるというのをネジ締めで例えると

・ネジを早く締める。  (単位時間あたりの作業数)
・失敗なく締める。   (成功率=歩留まりの向上)
・ネジを使うのをやめる。(新しいプロセスの導入)

事業会社では人でが足りない、あるいは専門家がいないので、研究所に依頼が来るわけです。

いきなり脱線しましたが、世界的にドイツの製造生産性が高いことは有名です。
その理由はなんとなく、「勤勉」「努力家」と言われていますが、その文化的背景を追った本です。

生産性を考える上で
一人あたりGDPを見てみると 
ドイツ 48,839ドル
日本  41,534ドルと日本よりも高いことがわかっています。

年間の労働時間で比べると、
ドイツ 1,371 hr
日本  1,719 hrと日本よりの60%くらいなんですね。

ですから単位時間あたりの労働生産性
ドイツ 65.5ドル
日本  42.1ドル
こうやって見るとかなり差があるなと思いませんか?

この理由(考察)しています。

1.仕事に対する文化が異なる。
  例えばドイツでは weekday:働く日 holiday:休日と呼ぶそうです。
  日本は平日、休日ですよね。つまり日本では平日(毎日)は労働すべき。
  海外では
2.アルバイトというのはAlbertという言葉でもとは「苦役」という言葉
  働くことは苦しいニュアンスがあります。

3.サッカーでは各ポジションの仕事を明確に分ける文化があるようです。
  スルーパスを出すポジション、それをもらってシュートを打つ等、
  仕事はかなり細分化されているようです。だから余計な仕事が自分にははいってきても
  それはできませんときっぱり言われます。

簡単にいうと、働くことは嫌なこと。だからなるべく短くしたいという考えがある。
というとても大きな仮説をこの本は投げかけてくれました。

ちょっと本質的な答えは得られませんでしたね。今度ドイツに詳しい方にお話を聞いてきます。
継続調査をします。


goboston

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